司法試験合格率4%…龍谷大の法科大学院、募集停止へ
産経新聞 7月8日(月)16時52分配信
龍谷大(京都市伏見区)が、法科大学院の募集を平成27年度以降、停止する方向で検討を始めた。入学者の定員割れ傾向が改善しないことなどが理由で、今年度中に結論を出すという。現在募集中の26年度入試は予定通り行う。
同大によると、6月中旬の評議会で募集停止の方向で検討することを決めた。今後、評議会の結論を受けて法人理事会で審議し、正式決定する。
同大の法科大学院は17年に開設。当初の定員は60人で、22年に30人、23年には25人に削減したが、今年の入学者は15人だった。今年5月現在で約60人が在籍。24年度の新司法試験合格率は4・5%だった。
法科大学院をめぐっては明治学院大などが、すでに募集を停止。国立大でも、島根大が募集を停止することを決めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130708-00000535-san-soci
ここ数年で法科大学院の設置を廃止する大学が増えてきています。
一つには,法科大学院への進学者数の低下という問題があります。
特に,地方の法科大学院への進学を希望する人や,大都市圏の上位校ではない法科大学院への進学を希望する人は,激減しています。
私の大学の先輩が,某関西の私立大学に勤務し,法学部を担当しているのですが,そこでも法科大学院への内部からの進学者を増やしていかないと定員割れが続いてしまうという議論が交わされているようです。
最初は,3000人という構想で始まった司法制度改革も,完全に頓挫気味ですね。
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